goodschooldays’s blog

発達障害があるために学校や日常生活で困っている子ども達を応援するための親の会です。 らっこの会 (東村山 困っている子ども達を応援する親の会)

平成23年1月 渡部市長との懇談会

年が明けて間もなく、渡部市長との懇談会があり、発達障害児やその保護者達が日頃どんなことに困り、何を考えているかお話させて頂きました。


発達障害児と一言で言っても、その子の特性によって、発達段階によって、家庭環境によって、学校の環境によって、それぞれ困っていることが違います。子ども達の在籍校も、特別支援学級、通常級のみ、通常級と通級など様々です。今回は10人の保護者からの発言によって「多様な、発達障害児の現状」の一端をお伝えしました。東村山市が財政的に逼迫した状況にあることはどの保護者もある程度認識しています。ですから、この状況下で市政に出来ること、市民として出来ることを探ってゆきたいというスタンスでお話させていただきました。


参加した誰もが、自分達の子ども達が小中学校に在籍しているうちに事態を好転させたいと願っていますが、自分達の子ども達には恐らく間に合わないだろうと諦めに近い気持ちも持っています。それでも、少しでも現状を変えていくにはどうしたら良いだろうと日々考えています。これまでの活動の中で、市長も所管の皆さんも、市議会議員の方々も問題意識を共有してくださっていることが感じられ、それが私達の励みになっています。が、一方で、子ども達にもっと早く手を差し伸べられないだろうかと、もどかしい思いもあります。


通称「らっこの会」の正式名称は「東村山 困っている子ども達を応援する親の会」です。会の名称に「発達障害」の文字を織り込まなかったのは、障害名に関係なく、困っている子ども達を応援する大人の集まりでありたいという願いが込められているからです。発達障害児だけでなく、肢体不自由、知的障害、自閉症、いろいろなハンディキャップのある子ども達も、定型発達の子ども達も、困っていたらみんな応援したい、その気持ちを込めました。


現在、らっこの会のメンバーは発達障害児の保護者が中心であるため、発達障害児の支援をうったえることが柱になっています。が、敢えて大きなことを言えば、目指すところは「みんなが一緒に育てるまちをつくる」役割の一端を担うことです。私達の歩みは始まったばかりです。これから地域の皆さんや、近隣の皆さん、応援してくださる関係者の皆さん、様々な方々のご理解やご支援を頂き、そんな皆さんのお力や知恵を拝借しながら、目指す方向へ前進を続けてゆけたらと願っています。


そして今回、渡部市長が大変丁寧に私達の話しを聞いてくださったことが、また新たな私達にとっての大きな励みになりました。市政が益々子ども達を大切にする方向に向かうよう願っています。