goodschooldays’s blog

発達障害があるために学校や日常生活で困っている子ども達を応援するための親の会です。 らっこの会 (東村山 困っている子ども達を応援する親の会)

「極楽ラジコン倶楽部」!?











2012年9月30日(日)午前10時、「極楽ラジコン倶楽部」(http://blogs.yahoo.co.jp/kumekun1
の皆さんによる、らっこキッズのための「ラジコン教室」が始まりました。


会場は北山小学校の体育館。数日前の会場下見の時には副校長先生が体育館内を丁寧に案内してくださいました。


まず、東村山市教育委員会委員長の町田豊先生(私立久米川幼稚園園長)がラジコンの基礎知識や基本操作についてお話してくださいましたが、子ども達が町田先生のお話にとても良く集中しているのを見て、先生の声の調子やお話のスピード、子ども達との向き合い方、視覚化した教材の使い方などが勉強になったという保護者の声、多数でした。


そして、いよいよグループに分かれてラジコン操作の体験が始まりました。車には、グループ毎に作ったフラッグ(旗)が付いています(^^)。


本格的なラジコンカーのリモコンを握ってみんなの表情は真剣そのもの。最初は緊張のせいか表情が硬い子が多い印象。「極楽ラジコン倶楽部」の皆さんが、2人または1人の子どもに対して1人ずつ付いて体験開始。皆さんとても穏やかに優しく寄り添うような指導をしてくださいました。


最初はスタートとストップの練習。慣れてきたら、コーンを回って戻る練習。そしてコーンを回って往復走行。スラローム走行(うねうね走行)。


初めは不安そうに見えた子達も、時間がたつにつれ集中度が上がり、操作もどんどん上手になって、笑顔が増えて盛り上がってきました。みんなもぉ夢中です。上手く出来ると大きな歓声も上がります。













開始からあっという間の1時間、休憩をはさんだら次のステップへ。休憩の間に用意してくださったサーキットコースの走行に挑戦です。


競争が苦手な子が多いのでレースはしない予定だったのに、いつのまにか競い合ってしまう子ども達。でも、いつもは負けると泣いてしまったり、ちょっとしたことで怒り出してしまう子達が、講師の皆さんや学生ボランティアさん達の助けもあって、ぐっと我慢したり、気持ちの切り替えをする努力をしたり、爆発しないで頑張り通しました。これはすごい!


飽きることなく交替しながらサーキット走行を続ける子ども達。みんなとても上手になりました。やめたくないけど時間が...。ぎりぎりまで時間延長をして見守ってくださった町田先生の声掛けで体験は終了。みんな満足感たっぷりの顔をしています。


ここで、とても贅沢なことに「F3P」という飛行機の飛行デモンストレーション!
川口市から駆け付けてくださった宮本直也氏が披露してくださいました。舞台に並んで座る子ども達の方に向かってラジコン飛行機が滑走して来たかと思うと、目の前でふわっと上昇。「うわー、すげー」と大歓声。大人も子どもも上を向いてお口が開きっぱなし。空中回転したり、ターンしたり、ホバリングしたり、すごい技の連発でみんな完全に釘づけ状態です。見事な着陸を見せて頂き、大拍手でデモンストレーションは終了。みんなの目はキランキラン。お父さん、お母さん達も笑顔で大拍手。















最後に宮本さんからのお土産が!ゴムを動力にして飛ぶ模型飛行機が子ども達に配られました。講師の皆さんや保護者に手伝ってもらいながら飛行機作成。体験が終了して一度緩んだ集中力を取り戻して、全員が模型飛行機を完成させました。出来上がった飛行機を並んで飛ばすと、ものすごく高く飛ぶのもあって、またまた大歓声。


名残惜しい雰囲気の中で、修了式。町田先生が用意してくださった立派な修了証を一人ずつ手渡して頂き、お礼のご挨拶をして終了となりました。


教室が始まるまでは、上手くいかなくて続けるのが難しくなったり、気持ちが乱れてしまったりする子がいるかもしれないと想定し、保護者もとても緊張した中でスタートした教室でしたが、「極楽ラジコン倶楽部」の皆さんの穏やかで優しいご指導や、ボランティアの学生さん達の、子ども達を体ごと受け止めて接する若い力に助けていただき、大きく乱れる子が一人も出ずに終了することが出来ました。


子ども達の感想も、「すっごく楽しかった」「次はいつかな?」「もっと早く走らせたかった」など、満足感が伺えるものでした。


ラジコンの操縦というのは、両手を使って手元の操作をしながら、車の動きを把握し、細かい修正を加えながらさらに操作を続けるという、彼らにとってはかなり難しい作業の連続だと思いますが、長時間集中した上にそれを楽しめた(!)という経験は貴重なものだったと思います。ちょっと自信がついた子もいるのでは?何よりもとにかくみんな本当に楽しそうでした。


日頃上手くいかないことが多い子ども達、そして不安定になりがちな発達障害のある子に振り回されがちな兄弟姉妹にとって、ラジコンを通じて一緒に笑ったり励ましたり楽しく過ごした時間は「贈り物」のようでした。難しい子育てに疲れていたり、自信を失っていたり、不安に陥りがちな保護者達にとっても、子ども達の笑顔に励まされ、自らも楽しめた贅沢な時間になりました。



今回、教室の講師役をボランティアの形でお引き受けくださいました町田教育委員長をはじめ、町田委員長の弟さん、息子さん、「極楽ラジコン倶楽部」の皆様、息子さんのお友達、そしてデモンストレーションと模型飛行機で教室を盛り上げてくださいました宮本氏に、心より感謝申し上げます。また、始まりから終わりまでお付き合いくださいました東村山市役所教育部学務課の職員さん、会場を快く貸してくださいました北山小学校の矢部校長先生、伊藤副校長先生にも心よりお礼申し上げます。
















地域で応援してくださる方々のお力添えで今回のような試みが実現出来ましたことを大変有難く受け止めながら、このご恩を別の形で地域にお返ししてゆけるよう、メンバー一同協力して、今後も頑張って活動を続けて参ります。



ラジコンカーの絵は町田先生へのお礼としてらっこキッズの1人M君が描いてくれました。