goodschooldays’s blog

発達障害があるために学校や日常生活で困っている子ども達を応援するための親の会です。 らっこの会 (東村山 困っている子ども達を応援する親の会)

講習会「心理検査の活用法」終了しました

東村山市社会福祉協議会の地域福祉活動助成事業
地域で学ぼう!困っている子のサポート法 第1弾

講習会「心理検査の活用法」(講師 新谷博美氏)が終了しました。

ご来場の皆様、どうもありがとうございました。

専門的な内容にもかかわらず、メンバー参加者も含めた参加人数は53名で、会場の地域福祉センター福祉活動室は満席となりました。


講習内容は発達検査についての丁寧な解説と、結果の解釈の仕方、特に、発達検査は、単に数値だけで判断するものではなく、総合的なアセスメント(評価)をするうえでの一つの判断材料と捉えるべきであることなどを説明して頂きました。

支援方法としては子どもの強い能力で弱い部分をカバーするような方法を用いること、また、ハンディを補う支援機器や合理的配慮の検討についてもお話しされました。そして、支援教材や書籍を紹介して頂き、会場に展示しました。多くのご来場者が休憩時間に手にとって熱心に見ておられました。また、iPhoneiPadなどでダウンロードできる「ドロップス(視覚支援シンボル集)」の紹介もありました。







また、注意喚起の方法として手話を用いるなどの工夫、スモールステップによる指示の実践、時間や課題の調整、プリントを一部隠す、または拡大コピーを取るなどの手軽に出来て簡単な工夫の仕方、褒める場面の増やし方など、基本的な支援方法について例を上げて頂きました。

保護者や支援者が陥りがちな、うまくいかない時の負のスパイラルを断ち切る方法としては、ペアレントレーニングの基本でもある25%ルール(期待することの25%で良しとすること)を心がけることや、どの困り感にターゲットを絞るか優先順位を付けて選択する方法をお聞きしました。そして、子どもが自分の気持ちを言語化することを手伝う方法として、オノマトペ(フランス語で擬音語の意味)や、シンボル、チェックリストを使ってみる方法などもご紹介頂きました。

最後に、相談機関を活用する際のポイントや支援機関との連携についてアドバイスをして頂いた後、ご来場者からの質問にもすべてお答え頂き、終了となりました。


29名の方がアンケートにご回答くださり、うち23名の方が「とても」または「まあまあ」満足とのご感想でした。

参加者の構成は保護者が23名と大多数、他は教職者、保育者、心理職者、医療関係者、サポーターおよび支援員などの皆さんでした。

講習会を知った媒体は学校からのチラシが多数、その他には公共施設にあったチラシ、口コミ、所沢「よつばくらぶ」さんのHP、「らっこの会」HP、市報などでした。



ご感想の中で多かったものは、以下の通りです。
「検査を受けたが、あまり良く理解出来ていなかったことが、今回の講習で理解出来た」
「これから検査を受けるので、良いタイミングで参考になった」
「子どもの強みを伸ばしてあげられるように努力したいと思った」
「今日の講習を聞いて、気持ちが楽になった」
「子どもの困り感を理解し支援するための参考になった」

一方で、例年頂くご感想として、「支援例をもっとたくさん具体的に聞きたかった」というものも少なくありませんでした。また、学校が果たして「強み」を伸ばせる場所になっているか?という疑問を投げかけられた方もおられ、これは関係者みんなで考えていかなくてはならない点ではないかと感じました。

最後になりましたが、東村山市市議会から、島田久仁議員、村山じゅん子議員、佐藤まさたか議員、大塚恵美子議員(お申し込み順)がご参加くださいました。参議院選挙前のご多忙の時期にどうもありがとうございました。

11月には「地域で学ぼう!困っている子のサポート法 第二弾」を予定しています。今年度は2本だてですよ (^^)。