goodschooldays’s blog

発達障害があるために学校や日常生活で困っている子ども達を応援するための親の会です。 らっこの会 (東村山 困っている子ども達を応援する親の会)

感覚過敏について学習会を開催しました

2月2日、国立障害者リハビリテーションセンター研究所の井手正和先生と研究生の矢口彩子さんをお招きして、感覚過敏に関する学習会を開催しました。


発達に凹凸のある人は、触覚・視覚・聴覚・嗅覚が過敏だったり、逆に鈍感だったりして、そのために日常生活で困ることがあります。


感覚が過敏なため、着られる洋服に制限があったり、ざわつく教室にいるだけで疲れてしまったり、どうしても食べられないものがあったり、逆に感覚が極端に鈍いために、けがをしても痛みを感じられなかったり……。過敏と鈍麻の両方がある人もいます。

http://kidsinfost.net/2015/12/29/hyperreactivity-10/


井手先生は発達障害のある人の感覚について研究していらっしゃいます。今回は、研究の内容についてお話をうかがい、メンバーの質問にも答えていただきました。


先生の穏やかでチャーミングなお人柄に引きこまれ、お話をうかがっているうちに予定の終了時刻を大幅に超えてしまいましたが、メンバーからの質問にひとつひとつ丁寧に答えてくださり、とても充実した時間になりました。


メンバーの感想です。
「視覚と触覚の情報のずれのお話に、なるほどと思った。人の体はよくできていると感心した」


「たくさん事例が集まって、色々なことが分かったら、また教えていただきたい。人間の体、脳は不思議」


「聞こえなくていい(雑に処理していい)音を拾ったり、抜群の処理能力…それを嫌いと思わずに、付き合っていけたらいいな」


「先生の優しいお人柄から滲み出るお話、しっくりと胸に響いた。様々な情報が錯綜するなか、自分にとって必要な情報を選択することの大切さも感じた」


「人の目が見れないから眼鏡を外すとか、あえてトライを止めてみる、諦める。するとちょっとだけ出来るようになるというお話が心に残った」


また、専門のお話以外にも、中学生ママの質問に、ご自身の思春期の体験などもまじえてお話してくださいました。メンバー一同、感覚過敏と思春期を乗り越えるヒントをいただけたように思います。


井手先生、矢口さん、どうもありがとうございました。