goodschooldays’s blog

発達障害があるために学校や日常生活で困っている子ども達を応援するための親の会です。 らっこの会 (東村山 困っている子ども達を応援する親の会)

平岩幹男先生の講演会、ご来場ありがとうございました

東村山市社会福祉協議会地域福祉活動助成事業
地域で応援しよう!
あの子やこの子のいいところ第3弾
発達障害の理解と対応」
講師:平岩幹男先生(Rabbit Developmental Research代表)



楽しみにしていた平岩幹男先生のご講演が終了しました。

今年は例年以上に市内の多くの行事と重なり、参加したいけれど無理なんですという声が
多く聞かれた中で、96名という多数のご来場者がいらっしゃいました。ご来場の皆様どう
もありがとうございました。







アンケートにお答えくださいましたのは72名でした。

とても満足 50
まあまあ満足 16
あまり満足でない 1
無回答 5




保護者 42
祖母 5
教師 5
補助員・支援員・教員サポーター・スクールカウンセラー 5
その他 17



「まあまあ満足」「あまり満足でない」という方々のご希望は、さらにテーマを絞ってお
話を聞きたかった、もっと突っ込んだところをお聞きしたかったが時間が足りなかったと
いうものでした。


ご来場者の構成ではやはり保護者の割合が多く、保護者のとまどい、情報を欲する熱意、
励ましの言葉や支援を必要としている孤独な環境などを感じました。

一方で、現場の先生方を含め、教育現場で頑張ってくださっている支援員やサポーターなど関係者の方々のご参加はやはり大変嬉しいものでした。時期的に大学祭や幼稚園の入園者募集の時期と重なっていたこともあり、学生さんや幼稚園保育園関係の方々のご参加が少なかったことは残念でした。

また、今年も東村山市議会から、大塚恵美子議員、奥谷浩一議員、北久保眞道議員、熊木敏己議員、佐藤真和議員、島田くに議員、村山淳子議員、山口みよ議員(五十音順)が、そして木原誠二衆議院議員もご来場くださいました。



先生から配布資料を頂戴した時、これだけの内容を2時間弱でどうやってお話になるのだ
ろうとびっくりしましたが、ノンストップでかなり広い範囲のお話を一気に語ってくださ
いました。数回に分けてシリーズ化したいくらいの中身で、多くの講演会を経験されてお
られる専門職の方にも、このような講演会は初めてという方にも、ご満足頂ける内容だっ
たことがアンケートのご回答から読み取れました。






平岩先生は既に多くの著書を書いておられますが、来月12月20日岩波新書から「自閉症
スペクトラム障害」が発刊されます。「スペクトラム」というあまり馴染みのない用語が
先生のこのご著書によって広く知られることで、発達障害の捉え方が変わってきて、発達
障害に限らず、障害のある人と健常と呼ばれる人との隔たりが薄くなってゆくことを期待しています。



2010年1月に「らっこの会」が結成されてまもなく丸3年。3年がかりの3回シリーズで企画
した啓発講演会がすべて終了しました。この3年間、発達障害を取り巻く環境は大きく変
わったようにも見えますし、根本的なところで足踏みが続いているようにも見えます。


これまでの活動テーマが「私達はここにいます」だったとすると、これからは「私達は行
動します」に変えなくてはならないかなと思っています。

「知ってください」「変えてください」「変わってください」という働きかけは今後も必
要ですが、子ども達、そしてその家族自身が「変わる」「動く」「楽しむ」「繋がる」、
そのような能動的な活動にシフトしていく必要を感じています。

今後とも皆様のご理解やご支援が私達の大きな支え、励ましになります。これからも「ら
っこの会」をよろしくお願いします。



最後になりましたが、3回の講演会を応援してくださった東村山市社会福祉協議会の皆様
、毎年、開催準備段階からご協力くださいました東村山市教育部学務課を中心とした所管
の皆様、そして、延べ300名超のご来場の皆様にお礼申し上げます。また、講演会終了後
の会場に駆け付けてくださいました渡部尚 東村山市長にもお礼申し上げます。皆様、ど
うもありがとうございました。