goodschooldays’s blog

発達障害があるために学校や日常生活で困っている子ども達を応援するための親の会です。 らっこの会 (東村山 困っている子ども達を応援する親の会)

「地域で学ぼう!困っている子のサポート法 第5弾 講演会」終了しました

「地域で学ぼう!困っている子のサポート法 第5弾 講演会」は、
明星大学教育学部教授 星山麻木先生をお招きして
あなたもわたしもサポーター 〜インクルーシブな園・学校・地域をめざして〜」というテーマでお話しして頂きました。




途中に何度かグループでの話し合いをはさんでの先生のお話は、障害特性の解説も含めた広い範囲にわたり、

「支援が必要な子どもの周りの子どもとその親を育てることが実は本当に大切」

という言葉で締めくくられました。




第1回の講演会で講師をしてくださった星槎大学の阿部利彦先生も仰る通り、発達障害があるとされる子ども達だけがSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を受けても、その子のクラスや学校で「死ね、消えろ」というような酷い言葉が日常的に交わされては意味が無いということを、発達障害児を育てている保護者、特にいじめの対象になってしまう子ども達の保護者はいつも感じています。ただ、それを保護者が主張しても周りには届きにくい現実があります。また、周りに迷惑をかけていると感じている保護者はそのようなことを思っていても言えないものです。



そんなことも含めて日頃なかなか表立って語れない保護者の想いあれこれを、代弁してくださっているような星山先生のお話に、大きく頷く保護者の姿がたくさん見られました。



星山先生からはご講演の後、「色々な街に行ったけれど、こんなに参加者の層が厚いところは珍しい。議員さんや行政の方々がこんなに大勢いらっしゃるのも珍しい。これからは具体的にどうやっていくかという段階。私にできることがあれば協力します」と心強いエールをいただきました。



「らっこの会」が2010年に結成されてから今年は活動6年目、そして今回が8回目の講演会となりました。例年通り社会福祉協議会の助成事業として開催させて頂きましたが、啓発目的の講演会開催は今回を最後に、今後は違った形での活動を進めてゆきたいと、講演会の締めのご挨拶で当会の代表がご来場の皆さんにお伝えしました。



当初はご来場者のほとんどが保護者の皆さんでしたが、回を重ねる毎にその層が広がり、今回は大変嬉しいことに、市内中学校の校長先生がお1人と、通級指導教室の先生方がご来場くださいました。



また、地域で色々な活動をされている方々が何かお役に立ちたいと仰ってご参加くださいました。



星山先生が仰ってくださったように、ご来場者の層が厚いということが東村山市民そして行政の皆さんの想いの表れではないかと、メンバー一同、誇らしい気持ちになりました。感謝申し上げます。



今回の講演会には115名の方々にご来場頂き、「らっこの会」のメンバー10名を合わせて総勢 125名が参加しました。



アンケート回収数は96枚(回収率83%)と、実におおぜいの皆さんが感想を寄せてくださいました。その中から主だったものをご紹介します。



【保護者の皆さん(46枚)】

「最後と聞いて残念。有料でもつづけてほしい」
「最後にとても楽しい講演会で嬉しかった。辛い話の講演会は勉強になるけれど疲れた」
「違った子ども達を人類の宝、素敵な人達と肯定してくださるところに勇気をもらった」
「子ども達は叱られている時ではなく、笑っている時に発達するというお話にとても納得した」
「今までに無い形式の講演会でとても楽しかった」


【地域の方々(10枚)】

「もっと学んだら自分も生きやすくなるし、周りにも優しくなれると思う」
「子どもだけではなく大人も含めた社会の人間関係が本当は大切なことだと思った」
「自分の人生にはなかった人の悩みや考えを知ることができ、家族に優しく接するようになれる」


【福祉・医療職の皆さん(10枚)】

「楽しそうに話すことでマイナスに聞こえない。まねしたい」
「東村山ですべての子が幸せな育ちを保障されるようになってほしい」
「3つの言葉『がんばってるね』『さすがですね』『ありがとう』をたくさん使いたい」
「大人たちが余裕を奪われている社会環境が、子ども達を取り巻く環境を変えている要因のひとつではないか」


【保育士・幼稚園教諭の方々(9枚)】

「みんながそれぞれ持っている特性を共有できたことで、心が軽くなった」
「目指すのはインクルージョン保育」
「心ある大人が考え、行動していかなくては」
「前向きに明るく子どもの実態と関わりあう姿勢、楽しいお話に何度も笑った」


【教師・支援員の方々(10枚)】

「特別支援とは他者を思いやることだと改めて感じた」
「先生の声のトーンやお話の間が心地よく、そういったことも重要だと感じた」
「明日からまた頑張ろうという気持ちになれた」


【行政関係の方々(5枚)】

「子どもを理解する視点が勉強になった」
「行政のやることのほうが遅く行き届いていないのを実感。できることから改め作ってゆけたら」


【都議・市議の皆さん(6枚)】

「障害があることを個性の一つとして受け入れられる世の中になるように勉強していきたい」
「常にに自分を鍛える必要を感じた」
「知ることで生きやすい環境を作り出していきたい」
「こんなに多様な顔ぶれが大勢集まって一緒にやれたことが本当に良かった」





今回足元の悪い中ご来場くださいました行政関係者の皆様、東京都議会、東村山市議会議員の皆様をご紹介します。どなたも、市民を中心としたご来場者の皆さんに交じってのワークショップにもご参加くださり、ありがとうございました。



渡部尚市長

森純教育長

東村山市教育委員会 教育部 曽我伸清部長

同 教育部 特別支援課 大西弥生課長 他、教育支援課の皆様




東京都議会から

尾崎あや子都議



東村山市議会から

大塚恵美子市議

おくたに浩一市議

かみまち弓子市議

小林美緒市議

佐藤まさたか市議

島崎よう子市議

白石えつ子市議

鈴木よしひろ市議

村山淳子市議

山口みよ市議

渡辺みのる市議




講演会という形で皆様にお目にかかることはしばらく無くなりますが、講演会の中でもご案内しました通り、来年度は「ライト・イット・アップ・ブルー 東村山」という企画を実現すべく実行委員会を立ち上げて準備中です。当ブログでも皆様のご協力をお願いしておりますので、詳しくはそちらを是非ご覧になってください。



また、9月20日には『みんなの学校』という映画の上映会も行われます。

http://minna-movie.com/jyouei/?p=249

こちらも実行委員会の皆さんを中心に準備が進められています。今回の星山先生のお話にも通じる内容の映画です。是非ご覧になってください。



最後になりましたが、本日ご来場の皆様、どうもありがとうございました。