goodschooldays’s blog

発達障害があるために学校や日常生活で困っている子ども達を応援するための親の会です。 らっこの会 (東村山 困っている子ども達を応援する親の会)

東村山市議会議員の皆様へのアンケート 1

らっこの会では市議の皆さんにアンケートをお願いしました。

市議会議員選挙の告示日(4月17日)以前に頂きましたご回答を、ご本人のご承諾を頂戴した上で当ブログに掲載させて頂いています。告示日以降に頂いたご回答につきましては選挙期間終了後の4月25日以降に掲載させて頂きます。



佐藤真和議員のご回答(4月14日に掲載)


質問1 市議会議員として特に注力したい分野を教えてください。


「子どもを大切にする市政へ」

子どもに金をかけない国は滅びる、と言います。子どもが育つ場の拡充を最優先にすべきだと考えます。ことに今、経済面でも養育・学力面でも固定化しつつある格差については、基礎自治体である市が真剣に実態把握に努め、対策を取らなければならないと思います。また学力向上を掲げて3学期制から2学期制に変更した東村山市ですが、負の影響が、特に学力面で苦しむ中学生に顕著に表れていると感じており、他の自治体同様の3学期制へ戻すことを提案したいと思っています。

「命を守る東村山へ」

障がいがある方やお年寄りにとって暮らしやすい街は、誰にとっても暮らしやすい街です。どこにフォーカスを当ててまちをつくるのか、が問われています。近隣他市に比べて多い実態にある自殺者を減らすための具体策を、東京都任せにせず急がなくてはならないと考えています。

「大事なことは市民が決めるまちへ」

敵味方・分け隔ての論理が目についた前の市政から、市民との協働をメインテーマに掲げた市政に変わったことは評価しています。しかし、その理念が市役所全体で共有されているとはとても言えない実態があります。幅広い市民の知恵や力が活かされる市政運営、政策決定過程の「見える化」を根づかせたいと思っています。また、市民意見が二分されるような大きな課題については、議会の意思にかかわらず住民投票が行えるよう制度づくりを実現させていきたいです。

「議論し、提案する議会へ変える」

上記のほか、どんな政策、施策にも予算が必要であり、その最終決定権は議会にあります。財政の大きな好転は難しい超少子高齢社会においては、どこをなぜ優先させるのか、という真剣な議論が何より大切ですし、それが市民からよく見えるようにすることが不可欠です。政策決定過程の見える化と、そのための議会改革に全力を挙げます。


質問2 発達障害は、医学的には脳の損傷に起因するものとされており、この障害がある児童・生徒は特別支援教育の支援対象となっていますが、小1プロブレムや中1ギャップを発達障害と関連づけた場合の対応策をどのようにお考えでしょうか?


急な環境変化を好まず、適応にむずかしさがある子どもたちにとって、幼稚園や保育園から小学校、小学校から中学校という変化は、時に大変大きな壁として立ちはだかることになります。就学支援シートの導入や、特別支援教育コーディネーターの配置などによって、各幼稚園・保育園と各小学校、各小学校と各中学校の間での情報共有、場の共有が進む「形」は以前と比べて整えられてきました。しかし、コーディネーターの先生方は専任ではなく、十分に役割を発揮できる「中身」になっているとは言えないと思います。小→中はスクールカウンセラー(SC)による「つなぎ」の支援に取り組んでいる自治体もあると聞きますので、私自身がまず知ることから始めなければと考えています。


質問3 不登校児への支援策として何が効果的とお考えですか?


不登校を「不適応」としてだけとらえると、「適応指導」という考えになりますが、多様なあゆみを保障する社会であれたら、というのが若い頃からの私自身の根っこにあります。その上で、実際に各地で取り組まれている様々なアプローチを見たとき、私はスクールソーシャルワーカー(SSW)を早期に配置することが大事ではないかと考えてきました。校内でカウンセリングを行うスクールカウンセラーでは届かない、家庭や地域とのつながりも模索しながら対応できるアウトリーチ型のSSWは、他自治体でこれまでにない成果も見せており、導入を引き続き求めていきたいと考えています。


質問4 東村山市の市議会議員として発達障害児支援をどのように捉えておられますか? 


東村山市の市議会議員として、というお尋ねにはどうお答えすればよいかわかりませんが、縁あって同じ街で暮らす者同士として、当事者であるお子さん、お母さんお父さんが、より笑顔で暮らせるよう努めるのが私たちの役目だと思っています。もし制度に不具合があるのであれば制度を変え、個別の課題でお困りであったら、私のできる範囲で入り口の整理のお手伝いをし、必要に応じてより専門の機関につなぐ、という姿勢は、発達障害の子どもたちであろうがなかろうが、全く変わりません。私一人にできることは小さなことですが、議会全体として課題を正しく理解し、全体のレベルアップを図れれば、状況はもっと変わってくると信じています。特にここ3年ほど、議会で発達障害についての議論が急増してきたと感じていますが、これは悩みを抱える当事者の皆さんのアクションがあってのことであり、皆さんから学ぶことの方が多いといつも感じています。お話を伺って初めてわかる、ということも少なくありませんので、正しい理解をもとにこれからも動けるよう努めていきたいと思っています。