『みんなの学校』上映会 アンケート結果
アンケートにご回答くださった方々のうち61%が市内、39%が市外からのご来場者で、10代から60代までの幅広い年齢層、様々な立場の方々から多くの共感的なご意見・ご感想を頂きました。
10代の方々からは特に「こんな学校に通ってみたい」「こんな先生になりたい」「こんな学校になるように努力したい」という前向きな回答を頂きました。
「理想的」
「本来あるべき姿」
「素晴らしい」
「関係者として出来ることから考え工夫してゆきたい」
「違いを見つけて分ける教育が進んでいるように感じる現状に疑問」
「日本の学校も捨てたもんじゃない」
「教育関係者には是非見て欲しい」
などの、どちらかというと肯定的なご感想が大半の中ではありましたが、
学校現場では「『公立学校であんなことをやられると保護者の要求が高くなって困る』という意見も出そうな気がする」
という現実的なご意見もありました。
そのくらい、子ども達と向き合う時間が取りにくい教育現場の問題点、先生方の窮状を指摘するご意見も複数ありました。
「『すべての子どもの学習権を保障し、成長を支え、楽しく生き生きと生活できる学校』をつくるのは不可能ではないということが分かりました。そして、それを実現する上でのタイヘンさや妨げになっているのは何かということも改めて考えさせられました。」
これはある方のご感想の一部を抜粋させて頂いたものですが、妨げになっているのは本当になんでしょう。
「大空小学校」でそれが出来たのはなぜでしょう。
この映画が多くの人達の共感を呼び、全国各地で自主上映会が途切れることなく開催されている背景にあるものはなんでしょう。
現状に満足している人達はこの映画を見ようと思うでしょうか。
元校長の木村泰子さんは「当たり前のことを当たり前にしただけ」とご自身の著書の中で仰っています。その当たり前のことが出来なくなっている教育現場をどう捉えたら良いのでしょうか。
日本各地でこの映画を観て、本気で語り合い、動く人達が増えていることが、次に起こる変化を導き出す「希望」かもしれません。
置き去りの子ども達を無くすために大人達に出来ること、やらなくてはいけないことが、この映画の中には満載です。
「ありがとう」
「ごめんなさい」
「たすけて」
子どもも、大人も、この3つの言葉が自然に使える環境は、多分、安心で安全な環境。
「みんなの学校」はそういう場所のように見えます。
「学校は誰のためにある?」
「今、自分たちは何をよく見るべきなのか、何をよく聞くべきなのか」
この実にシンプルな問いを、時には苦しみながら、時には喜々として自問し、実行し、検証し、また試してみる、その繰り返しを厭わない「大空小学校」に関わる素敵な大人達を皆さんはどのようにご覧になりましたか。
この文章を書いている私は、この大人達を見習いたい。
みなさんはいかがでしょうか?